K-POPガールズグループ「miss A」のメンバーとして一世を風靡し、その圧倒的なビジュアルから「国民の初恋」と称されたペ・スジ。しかし、彼女の魅力はそれだけにとどまりません。アイドルという枠を超え、女優として目覚ましい成長を遂げ、今や韓国を代表する演技派の一人として確固たる地位を築いています。
「ペ・スジのドラマを追いかけたいけど、どの作品から見ればいいの?」 「彼女の代表作や、演技力が光るおすすめの作品が知りたい」 「最新作や今後の活動予定も気になる!」
そんなあなたのために、この記事ではペ・スジが出演した全ドラマ作品を、デビュー作から最新作まで、あらすじや役どころ、そしてファン目線の見どころを交えながら徹底的に解説します。『ドリームハイ』での鮮烈なデビューから、『アンナ』で見せた圧巻の演技まで、彼女が歩んできた女優としての軌跡を辿ることで、ペ・スジという表現者の奥深い魅力を再発見できるはずです。各ドラマをどこで視聴できるのか、配信情報も網羅していますので、ぜひ最後までご覧ください。
この記事を読めば、あなたが次に見るべきペ・スジの最高のドラマがきっと見つかります。
記事のポイント
- デビュー作から最新作まで、ペ・スジの全出演ドラマを時系列で徹底解説
- 各作品のあらすじ、役どころ、見どころをファン目線で深く掘り下げ
- 「国民の初恋」の誕生から演技派女優への変遷を辿る成長の軌跡
- おすすめ作品の選び方や視聴可能な動画配信サービス情報も完全網羅
ペ・スジのドラマ出演作品をデビューから時系列で総まとめ
miss Aのメンバーとして鮮烈なデビューを飾ったペ・スジが、女優としてどのようにキャリアを築いてきたのか。ここでは、彼女の記念すべきデビュー作から最新作まで、全ドラマ出演作品を時系列で詳しくご紹介します。それぞれの作品で彼女がどのように輝き、成長していったのか、その軌跡を一緒に辿っていきましょう。
デビュー作『ドリームハイ』(2011) – 彗星の如く現れた演技ドル
2011年、ペ・スジはKBSドラマ『ドリームハイ』で女優としての第一歩を踏み出しました。当時まだ現役高校生であり、miss Aとしてデビューして間もない彼女が、いきなり主役に抜擢されたことは大きな話題となりました。本作は、未来のスターを夢見る若者たちが、芸術専門高校であるキリン芸能高校を舞台に、挫折や葛藤を乗り越えながら成長していく姿を描いた学園ドラマです。2PMのオク・テギョンやチャン・ウヨン、T-ARAのハム・ウンジョン、IU、そしてキム・スヒョンといった、当時のトップアイドルや若手俳優が勢揃いしたことでも注目を集めました。
スジが演じたのは、声楽家を夢見るも、父親の事業失敗により夢を諦めざるを得なくなったコ・ヘミ。プライドが高く、常に人を見下したような態度をとるため最初は孤立しますが、仲間たちと切磋琢磨する中で、人間的に成長していく難しい役どころでした。
私自身、リアルタイムでこのドラマに夢中になった一人ですが、演技初挑戦とは思えないほどの彼女の堂々とした佇まいと、キャラクターが持つ複雑な内面を見事に表現する姿に衝撃を受けたことを今でも鮮明に覚えています。特に、生意気な態度の中に垣間見える脆さや、仲間へ心を開いていく過程の繊細な表情の変化は、多くの視聴者の心を掴みました。また、劇中で披露される圧巻の歌唱シーンは、彼女がトップアイドルであることを再認識させられる瞬間でもありました。
この作品は最高視聴率17.9%を記録し、ペ・スジはKBS演技大賞で新人賞を受賞。女優としての華々しいスタートを切ったのです。『ドリームハイ』は、単なるアイドルドラマに留まらない、夢を追うことの素晴らしさと厳しさを教えてくれる青春物語の金字塔であり、女優ペ・スジの原点を知る上で必見の作品と言えるでしょう。
参考: KBS Drama Awards 2011 Winners
項目 | 詳細 |
---|---|
放送年 | 2011年 |
放送局 | KBS |
主な共演者 | キム・スヒョン, オク・テギョン, ハム・ウンジョン, IU |
役名 | コ・ヘミ |
主な動画配信サービス | U-NEXT, Lemino |
『ビッグ〜愛は奇跡<ミラクル>〜』(2012) – コメディエンヌとしての才能開花
『ドリームハイ』での成功の翌年、ペ・スジはヒットメーカーであるホン姉妹(ホン・ジョンウン、ホン・ミラン)が脚本を手掛けたラブコメディ『ビッグ〜愛は奇跡<ミラクル>〜』に出演します。本作は、エリート医師ソ・ユンジェ(コン・ユ)の体に、婚約者キル・ダラン(イ・ミンジョン)が教師として勤める高校の生徒カン・キョンジュン(シン・ウォンホ)の魂が入り込んでしまうという、心と体の入れ替わりをテーマにしたファンタジーロマンスです。
この中でスジが演じたのは、アメリカからキョンジュンを追いかけてきた、天真爛漫で猪突猛進な女子高生チャン・マリ。自分のことを「キョンジュンの運命の相手」と信じて疑わず、周りを巻き込みながら騒動を巻き起こす、強烈な個性を持つキャラクターです。前作『ドリームハイ』のクールでプライドの高いコ・ヘミとは180度異なる役柄であり、彼女の新たな一面を見ることができる作品となりました。私が特に印象に残っているのは、マリの突飛な行動やセリフ回しの面白さです。
彼女が登場するシーンは常に笑いに溢れており、シリアスになりがちな物語の良いスパイスとなっていました。コン・ユ演じる「中身が高校生」のユンジェとのコミカルな掛け合いは絶妙で、彼女がコメディエンヌとしても高い才能を持っていることを証明しました。マリのキャラクターは、一見するとただのワガママな女の子に見えますが、その行動の根底にはキョンジュンへの一途な想いがあります。その純粋さをスジが愛嬌たっぷりに演じたことで、視聴者はマリを憎めないキャラクターとして受け入れ、物語に引き込まれていきました。
この作品を通じて、ペ・スジは若手女優としての演技の幅をさらに広げることに成功したと言えるでしょう。コン・ユやイ・ミンジョンといったベテラン俳優に囲まれながらも、物怖じしない堂々とした演技で、確かな存在感を放っています。
『九家の書~千年に一度の恋~』(2013) – 初の時代劇挑戦と女優としての覚醒
2013年に放送された『九家の書~千年に一度の恋~』は、ペ・スジのキャリアにおいて非常に重要なターニングポイントとなった作品です。本作は、半分人間、半分神獣のチェ・ガンチ(イ・スンギ)が、真の人間になるために奮闘する姿を描いたファンタジー・アクション時代劇。スジは、この作品で初めて時代劇に挑戦し、男勝りな武芸の達人タム・ヨウル役を演じました。
ヨウルは、無形道館の一人娘として生まれ、弓術や武術に長けたキャラクター。男装して生活しているため、サバサバとした性格ですが、ガンチと出会い、彼に惹かれていく中で、内に秘めた女性らしい一面を見せていきます。
私にとって、この作品のスジは衝撃的でした。それまでの現代劇で見せていたキュートなイメージを覆し、凛々しい道着に身を包み、華麗なアクションを披露する姿は、まさに「覚醒」という言葉がぴったりでした。特に、剣や弓を扱うシーンの身のこなしは素晴らしく、相当な練習を積んだことが伺えました。また、イ・スンギ演じるガンチとの切ないロマンスも大きな見どころです。最初は反発し合いながらも、次第に惹かれ合っていく二人の姿は、多くの視聴者の涙を誘いました。
スジは、男勝りな武人としての一面と、愛する人の前で見せるか弱く健気な乙女としての一面を、見事なバランスで演じ分けました。この繊細な感情表現は、彼女が単なる「演技ドル」ではなく、本物の「女優」であることを証明するものでした。この熱演は高く評価され、ペ・スジは同年のMBC演技大賞でミニシリーズ部門の女性最優秀演技賞とベストカップル賞を受賞。アイドル出身女優というレッテルを完全に払拭し、実力派女優としての地位を確固たるものにしたのです。
『むやみに切なく』(2016) – シリアスな演技で魅せた新境地
『九家の書』から3年、女優としてさらなる高みを目指すペ・スジが次に選んだのは、視聴者の涙を誘う珠玉のラブストーリー『むやみに切なく』でした。本作は、トップスターのシン・ジュニョン(キム・ウビン)と、生活苦から俗物的なドキュメンタリープロデューサーとなったノ・ウル(ペ・スジ)が、過去の辛い出来事を乗り越え、再び惹かれ合っていく姿を描いた物語です。
スジが演じたノ・ウルは、これまでの彼女の役柄とは一線を画す、非常に複雑で深みのあるキャラクターです。父親をひき逃げ事故で亡くし、権力によって事件の真相を闇に葬られた過去を持つ彼女は、お金のためなら魂も売るような現実主義者として生きています。しかし、その態度の裏には、深い心の傷と弟を守るための必死さが隠されています。
私がこのドラマを見て感じたのは、ペ・スジの「泣きの演技」の凄みです。彼女が流す涙の一つひとつに、ノ・ウルが背負ってきた悲しみや悔しさ、そしてジュニョンへの愛しさが込められており、見ているこちらの胸が張り裂けそうになりました。特に、病に侵されたジュニョンと過ごす限られた時間の中で、彼を愛する気持ちと向き合っていく過程の演技は圧巻でした。明るく元気なキャラクターを演じることが多かった彼女が、ここまでシリアスで影のある役柄を完璧に演じきったことに、女優としての底知れぬポテンシャルを感じずにはいられませんでした。
物語全体が非常に切ないトーンで進むため、見る人を選ぶかもしれませんが、愛とは何か、人生とは何かを深く考えさせられる名作です。ペ・スジの成熟した演技と、キム・ウビンとの胸が締め付けられるようなケミストリーは、一見の価値があります。
ペ・スジの代表作ドラマと絶対に見るべきおすすめ出演作品まとめ
数々の話題作に出演してきたペ・スジ。その中でも、彼女のキャリアを語る上で欠かせない代表作や、韓流ドラマファンなら絶対に見ておくべきおすすめ作品が存在します。ここでは、特に評価が高く、彼女の魅力が凝縮された傑作ドラマを厳選して深掘りしていきます。どの作品から見ようか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
『あなたが眠っている間に』(2017) – ファンタジーロマンスの傑作
ペ・スジのフィルモグラフィーを語る上で、絶対に外すことのできない作品が『あなたが眠っている間に』です。本作は、誰かに起こる不幸な事件や事故を夢で予知できる女性ナム・ホンジュ(ペ・スジ)と、彼女の向かいに引っ越してきた新人検事チョン・ジェチャン(イ・ジョンソク)が、未来を変えるために奮闘する姿を描いたファンタジー・ラブストーリー。脚本は『君の声が聞こえる』や『ピノキオ』で知られるパク・ヘリョン作家が手掛け、『ドリームハイ』以来の再タッグとなりました。
このドラマの最大の魅力は、予知夢というファンタジー要素を軸に、サスペンス、ロマンス、ヒューマンドラマ、そしてコミカルな要素が見事に融合している点です。毎話発生する事件を、夢をヒントに解決していくスリリングな展開に、一度見始めたら止まらなくなります。私がこの作品を彼女の代表作として強く推す理由は、ペ・スジとイ・ジョンソクという二大スターが織りなす、完璧なまでの化学反応にあります。ビジュアルの相性は言うまでもなく、お互いを支え合い、共に運命に立ち向かっていく二人の姿は、見ていて心から応援したくなります。
スジが演じるホンジュは、予知夢の能力に苦しみながらも、明るく前向きに生きる記者です。この役のためにデビュー以来守ってきたロングヘアをばっさりと切り、ショートカット姿を披露したことも大きな話題となりました。その姿はキャラクターの快活なイメージにぴったりで、彼女の新たな魅力を引き出しました。この作品でのスジの演技は非常に自然体で、コミカルなシーンでの愛らしさから、悲劇的な未来を前に苦悩するシリアスな表情まで、ホンジュというキャラクターの感情の起伏を巧みに表現しています。その卓越した演技が評価され、彼女は2017年のSBS演技大賞で水木ドラマ部門の女性最優秀演技賞とベストカップル賞の二冠に輝きました。脚本、演出、俳優の三拍子が揃った、まさに傑作と呼ぶにふさわしいドラマです。
項目 | 詳細 |
---|---|
放送年 | 2017年 |
放送局 | SBS |
主な共演者 | イ・ジョンソク, チョン・ヘイン, イ・サンヨプ |
役名 | ナム・ホンジュ |
主な動画配信サービス | U-NEXT, Prime Video, Lemino |
『バガボンド』(2019) – 本格アクションへの挑戦とハリウッド級スケール
『九家の書』以来、約6年ぶりにイ・スンギと再共演を果たした『バガボンド』は、ペ・スジの新たな挑戦が詰まった超大作です。本作は、民間旅客機の墜落事故に隠された巨大な陰謀を暴くため、スタントマンのチャ・ダルゴン(イ・スンギ)と国家情報院(NIS)の諜報員コ・ヘリ(ペ・スジ)が真実を追い求めるスパイ・アクションドラマ。制作費約250億ウォン(約25億円)が投じられ、モロッコやポルトガルでの大規模な海外ロケも敢行されました。
スジが演じたコ・ヘリは、殉職した父の跡を継いでNISの要員となったものの、最初は組織の中で浮いた存在でした。しかし、ダルゴンと出会い、共に命懸けの戦いに身を投じる中で、諜報員として、一人の人間として大きく成長していきます。
私がこの作品で最も称賛したいのは、ペ・スジの本格的なアクションへの挑戦です。これまでの作品でもアクションシーンは経験していましたが、本作で見せる銃撃戦やカーチェイスは段違いの迫力でした。特に、黒いスーツに身を包み、鋭い眼光で銃を構える姿は、これまでの「国民の初恋」のイメージを完全に覆すものであり、クールで知的な女性エージェントを見事に体現していました。イ・スンギとのコンビネーションも、『九家の書』の切ないロマンスとはまた違う、お互いを信頼し合う戦友のような関係性が魅力的で、二人の成熟した大人のケミストリーを堪能できます。
物語は、息つく暇もないほどスピーディーに展開し、誰が味方で誰が敵なのか分からない、予測不能なストーリーに最後まで釘付けになります。まるでハリウッド映画を見ているかのような壮大なスケールと、俳優たちの熱演が融合した『バガボンド』は、ペ・スジのキャリアに新たな1ページを刻んだ作品であり、アクションやサスペンスが好きな方には絶対におすすめです。多くのファンが続編を熱望していることからも、その人気の高さがうかがえます。
『スタートアップ: 夢の扉』(2020) – 現代を生きる若者の共感を呼んだ成長物語
2020年に放送され、世界中の視聴者の心を掴んだ『スタートアップ: 夢の扉』。本作は、韓国のシリコンバレーと呼ばれるサンドボックスを舞台に、成功を夢見てスタートアップ(起業)に飛び込んだ若者たちの始まり(START)と成長(UP)を描く物語です。ペ・スジは、逆転を夢見て起業家を目指す主人公ソ・ダルミを演じました。
ダルミは、学歴もコネもない契約社員ですが、どんな困難にも負けない強い精神力と行動力を持つ女性です。彼女の原動力となっているのは、幼い頃に文通をしていた初恋の相手「ナム・ドサン」。しかし、その手紙の本当の差出人は、投資会社のチーム長ハン・ジピョン(キム・ソンホ)でした。ひょんなことから、ダルミは天才的なプログラマーだが気弱な本物のナム・ドサン(ナム・ジュヒョク)と出会い、彼らと共に起業の世界へと足を踏み入れます。私がこのドラマに深く共感したのは、夢を追いかける登場人物たちの姿が非常にリアルに描かれている点です。資金繰りに悩み、仲間と衝突し、何度も失敗を繰り返しながらも、決して諦めずに前へ進もうとする彼らの姿は、多くの視聴者に勇気と感動を与えました。スジが演じるダルミは、まさにそんな若者たちの象徴です。彼女の飾らない人柄や、情熱を持ってプレゼンする姿に、自分自身を重ね合わせた方も多いのではないでしょうか。
また、ナム・ジュヒョクとキム・ソンホとの間で揺れ動く三角関係も大きな話題となりました。どちらの男性も魅力的で、「ドサン派」か「ジピョン派」かでSNSが盛り上がったのも記憶に新しいです。『スタートアップ』は、単なるラブストーリーではなく、現代を生きる全ての挑戦者たちへの応援歌のような作品です。ペ・スジの等身大の演技が光る、心温まるヒューマンドラマとして、ぜひ一度ご覧になることをおすすめします。
『アンナ』(2022) – 圧巻の演技力で証明した女優としての真価
これまでのペ・スジのイメージを180度覆し、彼女が真の「演技派女優」であることを世界に知らしめた作品、それが2022年に配信されたCoupang Playオリジナルシリーズ『アンナ』です。本作は、些細な嘘をきっかけに、全くの別人になりすまして華やかな人生を手に入れた女性イ・ユミの物語。ペ・スジは、貧しい家庭に生まれたユミと、彼女が作り上げた偽りのセレブ「アンナ」という、二つの顔を持つ主人公を一人で演じました。
物語は、高校生のユミが、裕福な家庭の娘であるイ・アンナ(チョン・ウンチェ)に名前と学歴を盗まれたことから始まります。そこからユミの嘘は雪だるま式に膨らみ、やがては大学教授となり、前途有望な実業家と結婚するまでに至ります。しかし、虚飾で固められた人生は常に崩壊の危機と隣り合わせでした。私がこの作品を見て最も鳥肌が立ったのは、ペ・スジの「目の演技」です。華やかなアンナとして振る舞いながらも、その瞳の奥には常に嘘がバレることへの恐怖と、本来の自分であるユミの劣等感が渦巻いています。その僅かな表情の変化だけで、キャラクターの複雑な内面を表現する演技力は、まさに圧巻の一言でした。これまでの明るくポジティブな役柄が多かった彼女が、ここまでダークで破滅的なキャラクターを演じきったことに、多くの人が衝撃を受けました。
この作品は、リプリー症候群(虚構の世界を真実と思い込み、嘘を繰り返す反社会的人格障害)という難しいテーマを扱いながら、現代社会が抱える格差や学歴社会への皮肉をも描き出しています。ペ・スジのキャリア史上、最も挑戦的で、最も高い評価を得た作品と言っても過言ではありません。この演技で彼女は、第2回青龍シリーズアワードで主演女優賞を受賞。名実ともに韓国を代表する女優の仲間入りを果たしました。『アンナ』は、ペ・スジの新たな代表作であり、彼女のファンならずとも必見の心理スリラーです。
ペ・スジの最新ドラマから今後の出演作品予定までを徹底まとめ
常に進化を続ける女優ペ・スジ。彼女の最新の活動や、これから私たちを魅了してくれるであろう今後の出演予定は、ファンならずとも気になるところです。ここでは、記憶に新しい最新作の振り返りから、待望の新作情報まで、ペ・スジの「今」と「未来」を徹底的にお届けします。
最新作『イ・ドゥナ!』(2023) – 元アイドルの経験を活かしたリアルな演技
2023年にNetflixで配信された『イ・ドゥナ!』は、ペ・スジのキャリアと重なる部分が多く、まさに彼女にしか演じられない役柄として大きな注目を集めました。原作は同名の人気ウェブトゥーンで、平凡な大学生イ・ウォンジュン(ヤン・セジョン)が、シェアハウスで元K-POPアイドルのイ・ドゥナ(ペ・スジ)と出会ったことから始まるロマンスを描いています。
スジが演じたイ・ドゥナは、人気絶頂の最中に突如引退を宣言した、ミステリアスな雰囲気を持つ元アイドル。華やかな世界の裏で心に傷を負い、人との関わりを避けるように生きていましたが、純粋で真っ直ぐなウォンジュンと出会うことで、少しずつ心を開いていきます。私がこのドラマを見て感じたのは、スジ自身の経験が役に深みを与えているという点です。トップアイドルとして脚光を浴びる一方で、常にプレッシャーや孤独と戦ってきたであろう彼女だからこそ、ドゥナが抱える痛みや葛藤をリアルに表現できたのではないでしょうか。特に、ステージの上での華やかな姿と、シェアハウスでの気だるくアンニュイな姿のギャップは非常に魅力的でした。また、本作はドゥナのファッションやメイクも大きな見どころの一つです。彼女が着用した衣装は次々と話題となり、そのファッションアイコンとしての影響力の高さも改めて証明しました。ヤン・セジョン演じるウォンジュンとの、危うげで予測不可能な恋の行方にも、最後までハラハラさせられます。ペ・スジという女優の、アイドルとしての側面と女優としての側面、その両方の魅力を存分に味わえる『イ・ドゥナ!』は、彼女の最新の姿を知る上で欠かせない作品です。
映画出演作品にも注目!女優ペ・スジの活躍の場
ペ・スジの活躍はドラマだけに留まりません。彼女はスクリーンでも確かな足跡を残しており、特に映画『建築学概論』(2012年)は、彼女のキャリアを語る上で絶対に欠かせない作品です。本作は、大学時代に出会った男女の初恋の思い出と、15年後の再会を描いたラブストーリー。スジは、主人公の大学時代の初恋相手ソヨンを演じ、その瑞々しく透明感あふれる演技で、韓国中の男性の心を鷲掴みにしました。この映画の大ヒットにより、彼女は「国民の初恋」という最高の称号を手にすることになります。
その後も、朝鮮時代後期に実在した女性パンソリ(韓国の伝統的民俗芸能)の名手を演じた『花、香る歌』(2015年)、大規模な火山噴火の危機に立ち向かう人々を描いたパニック大作『白頭山大噴火』(2019年)、AIと共に生きる近未来を描いた『ワンダーランド』(2024年公開予定)など、多様なジャンルの映画に出演し、女優としての演技の幅を広げ続けています。私が思うに、ドラマと映画では、彼女の演技のアプローチも少し違うように感じられます。連続ドラマではキャラクターの成長をじっくりと見せていくのに対し、映画では限られた時間の中で強烈なインパクトを残す役柄が多い印象です。例えば、『白頭山大噴火』では、災害に巻き込まれた妊婦という難しい役どころを熱演し、緊迫感のある演技で観客を引き込みました。ドラマ作品と合わせて彼女の映画も鑑賞することで、ペ・スジという女優の多面的な魅力をより深く理解することができるでしょう。
ペ・スジの今後の出演予定は?待望の新作情報をキャッチ!
常に新しい挑戦を続けるペ・スジ。ファンが最も気になるのは、彼女の次なる一歩でしょう。現在、最も大きな期待が寄せられているのが、脚本家キム・ウンスクの新作ドラマ『全てが叶うだろう』(原題)です。キム・ウンスク作家といえば、『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』や『太陽の末裔 Love Under The Sun』、『ザ・グローリー 〜輝かしき復讐〜』など、数々のメガヒット作を生み出してきた韓国ドラマ界のヒットメーカー。その彼女が手掛ける新作で、ペ・スジが主演を務めるというのですから、期待しないわけにはいきません。
さらに注目すべきは、共演相手です。本作でペ・スジとタッグを組むのは、俳優のキム・ウビン。二人は2016年のドラマ『むやみに切なく』で、涙なしには見られない悲しい恋人同士を演じました。その二人が、今回はファンタジー・ラブコメディで再共演を果たすのです。物語は、感情の起伏が激しいランプの精霊ジーニー(キム・ウビン)と、感情が欠落した人間ガヨン(ペ・スジ)が、お互いの生死をかけた3つの願いをめぐって繰り広げるロマンスだと言われています。あの切ない結末を迎えた二人が、今度はどんな化学反応を見せてくれるのか。私自身、一人のファンとして、今から配信が待ちきれません。『むやみに切なく』での共演から約9年、俳優としてさらに成長を遂げた二人が、キム・ウンスク作家の魔法のような脚本の世界でどんな輝きを放つのか、世界中から熱い視線が注がれています。放送は2025年以降と予想されますが、間違いなく次なる代表作となることでしょう。
参考: Kim Woo-bin and Suzy to Reunite in Kim Eun-sook’s New Drama
各ドラマはどこで見れる?動画配信サービス(VOD)まとめ
ここまでペ・スジの魅力的な出演ドラマをご紹介してきましたが、「じゃあ、そのドラマはどこで見られるの?」という疑問にお答えします。以下の表に、主な動画配信サービス(VOD)での配信状況をまとめました。サービスによっては配信が終了していたり、新たに追加されたりすることもあるため、ご視聴の際は各サービスの公式サイトで最新情報をご確認ください。(※2025年9月3日時点の情報です)
ドラマタイトル | 主な配信サービス (2025年9月3日時点) |
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ドリームハイ (2011) | U-NEXT, Lemino |
ビッグ〜愛は奇跡<ミラクル>〜 (2012) | U-NEXT, Prime Video |
九家の書~千年に一度の恋~ (2013) | U-NEXT, Lemino |
むやみに切なく (2016) | U-NEXT, Lemino |
あなたが眠っている間に (2017) | U-NEXT, Prime Video, Lemino |
バガボンド (2019) | Netflix |
スタートアップ: 夢の扉 (2020) | Netflix |
アンナ (2022) | Prime Video |
イ・ドゥナ! (2023) | Netflix |
U-NEXTやLeminoは韓国ドラマのラインナップが豊富で、過去の名作を多く扱っています。一方、Netflixは『バガボンド』や『スタートアップ』、『イ・ドゥナ!』といった近年の話題作を独占配信していることが多いです。『アンナ』はPrime Videoのオリジナル作品です。多くのサービスでは無料トライアル期間が設けられているので、気になる作品があるサービスから試してみるのも良いでしょう。
女優ペ・スジの魅力と出演ドラマ作品を振り返る総まとめ
- ペ・スジはK-POPグループ「miss A」出身で、歌手と女優の両方で大きな成功を収めています。
- 彼女の女優デビュー作は、2011年に放送された学園ドラマ『ドリームハイ』です。
- 『ドリームハイ』では、プライドが高いが才能あふれる音大志望のコ・ヘミ役を熱演し、新人賞を受賞しました。
- 2013年の『九家の書』では、初の時代劇と本格的なアクションに挑戦し、女優として高い評価を獲得しました。
- 2012年の映画『建築学概論』での瑞々しい演技が絶賛され、「国民の初恋」という称号を得ました。
- イ・ジョンソクと共演したファンタジーロマンス『あなたが眠っている間に』は、彼女のキャリアを代表する傑作の一つです。
- イ・スンギと再共演した『バガボンド』では、国家情報院の要員としてクールなアクションを披露し、新境地を開きました。
- 『スタートアップ: 夢の扉』では、夢を追いかける現代の若き起業家ソ・ダルミ役を等身大で演じ、多くの共感を呼びました。
- 彼女のキャリアの転換点となったのは、2022年の衝撃作『アンナ』です。
- 『アンナ』では、嘘で塗り固めた人生を生きる女性の二面性を見事に演じきり、演技力を世界に証明しました。
- 最新作は、自身の経歴とも重なる元K-POPアイドル役を演じたNetflixシリーズ『イ・ドゥナ!』です。
- 今後の待機作として、人気脚本家キム・ウンスクが手掛け、キム・ウビンと再共演する『全てが叶うだろう』が控えています。
- 彼女の出演作は、Netflix, U-NEXT, Prime Video, Leminoなど、様々な動画配信サービスで視聴可能です。
- 彼女は、キュートなラブコメのヒロインから、シリアスなサスペンスの主人公まで、非常に幅広い役柄を演じ分ける実力派です。
- デビューから十数年、ペ・スジは常に挑戦を恐れず、国民的アイドルから韓国を代表する演技派女優へと見事な成長を遂げ続けています。
この記事では、ペ・スジが出演したドラマ作品をデビューから順に追いかけ、その魅力と女優としての成長の軌跡を詳しく解説してきました。「国民の初恋」として彗星の如く現れた彼女が、一つひとつの作品に真摯に向き合い、役柄の幅を広げ、今や誰もが認める演技派女優へと変貌を遂げたことがお分かりいただけたかと思います。
彼女の魅力は、その美貌だけでなく、どんな役柄にも魂を吹き込む真摯な姿勢と、常に進化を止めない探究心にあります。この記事をガイドに、あなたがまだ見たことのない作品に手を伸ばしてみてはいかがでしょうか。きっと、ペ・スジという女優の新たな魅力に出会えるはずです。そして、これからも私たちを驚かせ、感動させてくれるであろう彼女の未来の活躍に、共に期待し続けましょう。

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